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最新情報

新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言延長について

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言が延長となりました。

本店は営業(10:00~17:00)致しておりますが

姫路駅北店、大津長松店はお客様に安心してお買い物を頂けますよう

5月31日まで営業自粛を延長致します。

ご利用を頂いておりますお客様には大変ご不便をおかけいたしますが

何卒ご理解とご協力を伏してお願い申し上げます。

新型コロナウイルスの備え

コロナウイルスに悩まされて2か月が過ぎた。

 

「まさか自分たちに」「まさか姫路に」

そんな軽い気持ちをよそに目の前に迫る「脅威」と

そのスピードに恐怖を感じた。

お客様、従業員、売上、資金繰り、この2か月は

その「脅威」に対する「備え」に追われた。

 

しかし、まだ「脅威」への恐怖は消えない。

手洗い、消毒、マスク、体調管理は、

当然今まで以上に。体温測定、室内換気、

ソーシャルディスタンスなど今までにはない。

あっても「ここまで?」という事も多々ある。

 

「備え」という事が、いかに大切か?思い知らせた

2か月であった。

 

しかし悪いことだけでもない。

時間の過ごし方も変わった。

 

仕事が終わると自宅に直行。

「脅威」との「やりとり」に疲れた私に「お帰り」

と長男が出迎えてくれる。何よりの癒しである。

 

ここのところ陽が沈む前に帰宅するため、

明るい間に長男と野球を楽しむことも。

有意義な時間だ。

 

空振りに笑いがこぼれ、

ヒットに驚き、アウトにつくため息。

その間に互いに今日の「一日」を報告しあう。

 

「売上どうなん?」「まあまあかな~」

「今日は昼間は走ったんか?」「うんちょっとだけ」

「どこ走るんや?」「近所~」

 

普段と大して変わらない会話だが、

どこか明るく聞こえる。

忙しさに感けて、そんな「かすかな変化」

を拾えていなかった自分に気付く。

とても大切な時間である。

 

そんな長男にボールを投げていると、ふと思い出す。

 

毎日、毎日、ブロック塀を背に、

陽が沈んでも続けていた兄とのキャッチボールを。

外枠がうっすらとぼけていて、カラー?白黒?

あいまいな色合いで記憶が再生される。

そう。「走馬灯のように」という言葉がしっくりくる。

 

真っ暗になってもキャッチボールは続いた。

「ストライク!」

「ちがう!今のはボールや!」

「いやストライク!」

息子とのやり取りとは違いけんか腰である。

時間を忘れて兄と競いあった。

 

なかなか帰ってこない兄と私を、やや強めの語気で

呼びに来る母。

 

「もうご飯よ、いい加減にしなさい!」その一言で

電源がオフになる。

同時に夕食という新たな「競い」が生まれる。

毎日のことだった。

 

そんな私たちを制止するように

「靴の土は玄関外で落としなさい!」

「ちゃんと靴をそろえて入りなさい!」

「手を洗いなさい!」

「ちゃんと石鹸をつけて!」

と強めの語気は続く。

 

席につき、ようやく辿り着いたご馳走を前に

「いただきます」と間をとられる。

今度こそは・・・と手を伸ばすと「直箸はだめよ!」

とまたストップがかかる。

 

「取箸でお皿にとって!」

「食べながらしゃべらない!」

と叱られてばかりの食卓であった。

そんな「昭和の食卓」も今は懐かしい。

 

新型コロナウイルスは海外と比べ感染者が少なく、

まだ亡くなられた方が少ないと言われている日本

だが、諸説様々な意見がある。

 

しかし「几帳面すぎる」と言われる日本人は

「脅威」に対する「備え」があるのかもしれない。

 

くれぐれもこんな時期に、危機感に対する

「過信」ととらえないで欲しい。

しかし、日本人はそういった幼い頃から受けた教育が

少なからず「予防」として

役に立っていることも肯定もできないが、

否定もできない。

 

人と人との間(会話だけでなく、距離も)の取り方、

大声を出さないつつましさ、

日本人らしい正しい食事のとり方などなど。

 

普段から行っている習慣が、海外から見れば

滑稽かもしれないが間違いなく

「予防」に繋がっていると私は思う。

 

昨今、中国で「直箸」を控える動きがあるという。

箸は遠い昔、中国から伝わったと言われているが、

「取箸」という文化が、中国で生まれようとしている。

とても興味深い話である。

 

話が随分と反れたが、今日も長男との

キャッチボールを楽しみにしている。

 

そして食事の時には「直箸」のことを話そうと思う。

 

いつの日か息子も思い出してくれるだろうか。

「令和の食卓」を「走馬灯」のように。

「恵み」(9)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

「昨夜亡くなった父の霊前に

お菓子を供えたいのです」

 

開店早々にご来店されたお客様に対し、

大きな元気な声と、この上ない笑顔で

お出迎えした私に対してかけて下さった「恵み」

 

明るく、元気よく挨拶することが良いわけではない。

お客様の立場に立つことお客様を観察し、その日、

その時のご様子を伺いながら話すべきである。

そう教えて頂きました。

 

相手の立場に立って。つまりお客様の立場に立って

物事の行動を起こすこと。これがサービスである。

 

 

「恵み」(8)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

「その出来事を基準に他のお客様のことを

疑ってはならない。

善良なるお客様が基準でなくてはならない

 

クレームを装って商品を騙し盗られ、

愚痴をこぼした時にかけて下さった「恵み」

 

大切なお客様を失うならば、騙された方が良い

と思うことができました。

善良なるお客様との信用、信頼を何よりも

大切にしていきたいと思います。

 

「恵み」(7)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

権利を主張する者は義務を果たしてから

主張しなくてはいけない。義務を果たさない者に

主張する権利を与える必要はない。

毅然と接しなさい

 

前職の従業員教育に悩んでいる私に

かけて下さった「恵み」

 

例えばですが、服装身だしなみのルールから

逸脱した従業員にルールの改正を主張される

事はない。ということです。

当社の従業員教育にも引用させて頂いています。

 

とても分かりやすく説得力のある言葉でした。

「恵み」(6)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

お母様が望んでいるのは御見舞ではなく、

あなたの社会人としての成長では

ないでしょうか?

 

認知症で入院した母を頻繁に見舞う私を見て

かけて下さった「恵み」

 

母が話せたなら、

私を見舞う暇があったら

一人でも多く接客をなさい。

お菓子を一つでも多く作りなさい。

 

そう言ったに違いない。

人様からどう思われても構わない。

仕事に没頭しよう。

自分の成長が何よりの親孝行である

そう思って歯を食いしばって我慢しました。

 

率直に母親としての立場から下さいました「恵み」に

心から感謝しています

 

 

母は今でも天国で見てくれていることだと思います。

サボれないな(笑)

 

 

 

 

 

「恵み」(5)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

人の目や体裁ばかり気にしている私にかけてくれた

亡き母の「恵み」

 

あなたは冬になると、いつも私のギンガムチェックの

マフラーをしていた女性用であるか?は別にして、

自分に合って気に入ったものを人の目を気にせず

身に着けていた。本来の貴方はそういう人ですよ

 

その「恵み」によって本来の自分を見つめ直し、

ふと自分のペースを取り戻せました。

 

「おいしければ、それが和でも洋でも構わない」

拘りがないところもそういう事かもしれません。

 

いつか菓子業界に和菓子、洋菓子という垣根が

なくなる。そんな日がこないかな?

 

 

 

 

 

「恵み」(4)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

幼い頃、自宅に汲み取り作業のトラックが来た時、

鼻を摘まんでいる私に対して

母がかけてくれた「恵み」

 

人様が嫌がることをお仕事にしていらっしゃる方に

心から感謝をしなさい。

の方たちがしてくれなければ、

私たちは生活できないのですよ」

 

甘音屋では当社に携わって下さるお取組様に

必ず大きな声で挨拶をするように教育している。

時に出来立ての和菓子を食べて頂く。

 

段ボールのごみを出すときは

整理整頓して出すように

口を酸っぱくして指導している。

それが礼儀である。

 

お取組様無くして甘音屋は存在しない。

礼を尽くして。心から感謝して。

 

そしてたまに無理をお願いして(笑)

 

「恵み」(3)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

あるシェフへ独立の準備の為、

退職のご挨拶に伺った時にかけて頂いた「恵み」

 

独立するなら、独立する事と、いつ?何を?

という事を人に会うたびに言って回りなさい。

言霊と言って言葉に魂が宿り、

必ずその方向に物事が動いていく。

一人でも多くの人に独立の話を言いふらしなさい」

 

不思議なくらい、その言葉通り、

独立に対する思いを伝えることで、

周りの方々が声をかけて下さったり、

協力して下さったり、相談に乗って下さりと、

私を動かして下さいました。言霊は存在する。

そう確信しました。

 

ただ、感じたことは

「言葉に対する責任」を持てない人、

また「周りの方々を巻き込んでいる」という

「責任感のない人」は独立できないとも思いました。

 

「言う事は自由」という解釈もありますが、

それは人に対して失礼な事だと思います。

「言う」という言葉は左90℃傾けると

「心」と「口」という字に分かれます。

 

つまり「言う」ということは

「心を口にする」という意味です。

 

人と人、心と心が触れ合うことで

人様とのお付き合いが始まるわけで。

 

「言う」という事に責任をちゃんと持たない人が

経営者になれる訳がない。

 

また、自分の独立の為に力を貸してくださろう

としている方々への感謝や

「その期待に応えなくては」という

責任感を持てない人は絶対に経営者には向いていない。

そう思います。

 

企業経営とは信頼と信用なくしては絶対に続かない

とも思います。

私も開業して11年私に「独立したい」と打ち明けて

下さる方が多くいらっしゃいます。

その時、以前の社長様と同じように決まって伺います

「いつ?何を?」と。

 

残念な事ですが答えられない方の多くは

独立していません。

 

僕も試されたのかもしれませんね(笑)

 

「恵み」(2)

私が多くの皆様方から頂きました

「恵み」をご紹介させて頂いております。

 

あるシェフへ退職のご挨拶に伺った時に

かけて頂いた「恵み」

 

僕たちは本物のフランス菓子を追求している。

と同時に日本人としての自分を殺すことに

苦労している。とても大変な作業である。

しかし和菓子を作ることは私達の生活や文化、

慣習を形として表現すればよい

とても楽しいお仕事になりそうだ。天職だね」

 

自分の選んだ道が合っているか?どうか?

不安で仕方がなかった私ですが

その一言ですべて吹っ切れ、その道に進むことが

出来ました。

 

独立に向けて、私の背中を押してくださった大切な「恵み」です